2013年6月20日(木)

都議選 構図鮮明 様相激烈

オール与党“野党”ポーズ / 言い訳 / 事実無根の共産党攻撃

共産党 勝利へ全力


 各党が参院選の前哨戦と位置づける東京都議選(23日投票)で、日本共産党の訴えが共感を呼ぶ一方、他党は言い訳や共産党攻撃を始めるなど激烈な選挙戦の様相となっています。


なりふり構わず

 「みんなの党の支持率急落 危うし!」。江東区では同党第16区支部がこう書いた「緊急通信」を配り、「残りの1議席を共産党、みんなの党が激烈なデッドヒート状況」とするなど、なりふり構わず浮上を狙っています。

 中野区では、自民党が「中野が危ない! 緊急選対会議」と書いたニュースを出して各種団体に「10名程度の参加」を呼びかけ会議を招集。夕方の中野駅では、北口と南口で共産党を含め各党が連日入り乱れて宣伝する状況です。

 各党が日本共産党に照準を合わせてなりふり構わないとりくみに出ているのは、国政では「自共対決」、都政では「『オール与党』対共産党」の対決構図が鮮明になっているからでもあります。

 共産党はこうした対決構図を明らかにしながら、三つの願い―暮らしと景気を良くしてほしい、原発ゼロの日本を、憲法を守り生かそう―を託してほしいと訴えています。

「共産党に期待」

 党の訴えを聞いた都民からは「都民が求めているのは安心して預けられる認可保育園の増設。それをきちんと主張している共産党に期待したい」(板橋区・42歳・男性)、「憲法を守り、消費税増税に反対する立場で、ものをいう共産党に活躍してほしい」(新宿区・78歳・女性)などの声が寄せられています。

 党と後援会の宣伝中に「民主を支持していたが、今回は共産党に入れる」と声をかけてくるなどの状況も生まれています。

各党ともに必死

 共産党の攻勢的な論戦のなか、他党は、にわか“野党”ポーズや言い訳、さらに事実無根の共産党攻撃などを始めています。

 自民党は、大宣伝してきた安倍政権の経済政策「アベノミクス」について「株がいっぺんに上がって大丈夫かなと思っていたら…いまちょっと調整局面。不思議ではない」(谷垣禎一法相、17日)などと言い訳。

 民主党は、公約違反を重ねた果てに猪瀬都知事の提出議案に100%賛成してきた事実を隠して「都知事に対してしっかりとチェック・アンド・バランス、是は是、非は非とする政治勢力がなければいけない」(海江田万里代表、16日)と“野党”ポーズに必死です。

 公明党は、世田谷区の現職候補が、認可保育園の大量建設を公約に掲げている共産党にたいして「できもしないことを無責任にいっている政党がある」などと攻撃しています。

 みんなの党も、共産党が新銀行東京の設立、存続に賛成しているかのように主張(松田公太参院議員、15日)など、事実をねじ曲げたデマ攻撃まで仕掛けてきています。

締め出しねらう

 杉並区や世田谷区では告示前日、みんなの党が候補者を一本化するなど共産党締め出しを狙ったシフトも。共産党現職区を中心に“大丈夫”論が組織的に流されるなど卑劣な攻撃も行われています。

 党と後援会は、共産党締め出しシフトや“大丈夫”論攻撃をはね返そうと奮闘しています。