志位和夫 日本共産党

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主な活動

2013年11月24日(日)

激動の情勢と日本共産党の値打ち職場に強く大きな党を

志位委員長が「集い」で講演


 大企業や官公庁が集中する東京都千代田区で、「日本共産党委員長 志位和夫さんと語るつどい」が22日夜開かれました。志位委員長は、事前に寄せられた質問を踏まえて約1時間講演。仕事帰りの背広姿が多く見られた会場で、3人の労働者が入党を決意しました。


東京・千代田地区

写真

(写真)「つどい」で講演する志位和夫委員長=22日、東京都千代田区

 志位氏は「激動の情勢と日本共産党」の主題で講演しました。

 冒頭、21日に東京で開かれた「STOP!『秘密保護法』大集会」に1万人が参加するなど、急速に広がる「秘密保護法」反対の世論のうねりを紹介。「希代の悪法、秘密保護法案を何としても阻止するために頑張り抜こう」と呼びかけると、参加者から大きな拍手が起こりました。

 続いて、来年1月に開く第26回党大会決議案の中身に触れながら、(1)現在の日本の情勢の特徴(2)2010年代の世界の特徴(3)安倍政権のとらえ方(4)統一戦線の現状と展望(5)日本における未来社会の展望―の「五つの角度」から話をすすめました。

 第一の角度は、現在の日本の情勢についてです。志位氏は「『自共対決』時代の本格的始まりというべき新たな時代を迎えている。それは一過性のものではなく、社会の中に深い根をもつもの」とのべました。

 第二の角度では、「この10年間に世界が平和の方向へ大きく変化していることがはっきりわかる」とのべ、東南アジアでの平和の地域共同体の発展や、軍事と外交の2側面の対応に変化しているアメリカの動向を詳しく紹介し、憲法9条を生かした平和外交など日本共産党の掲げる方向こそが世界の本流にそったものであるとのべました。

 第三の角度で、安倍政権について「国民との矛盾、世界の流れとの矛盾という二つの深刻な矛盾を抱えており、政権の基盤はもろい」と指摘しました。安倍政権の暴走の一歩一歩が国民との矛盾を広げ、過去の侵略戦争肯定・美化と“軍事一本やり”の路線が世界の流れとの矛盾を深め外交の行き詰まりとなってあらわれていることを明らかにしました。

 第四の角度は、民主連合政府への展望を開く統一戦線を発展させるための党の五つの努力、(1)「一点共闘」の発展に誠実に力を尽くす(2)「二つの異常」をただす国政の民主的改革を国民的自覚にするための独自の努力(3)国民の中に分断を持ちこむ攻撃に社会的連帯で反撃する(4)労働組合の大きな役割(5)政党戦線での連合の展望―についてのべました。

 この中で、労働組合の現状について、連合指導部が深刻な矛盾にぶつかり、変化が起きていると指摘。「ナショナルセンターの違いを超えて、要求にもとづく共同を強め、特定政党支持をやめさせ、労資協調主義を克服する新しいステージ(段階)に入った」とのべ、広大な未組織労働者の組織化に取り組むことを提起しました。

 第五の角度で、日本における未来社会の展望について話をすすめ、中国、ベトナム、キューバをどう見るかについて2点のべました。

 第一は、これらの国ぐにが、“社会主義に到達した国ぐに”ではなく、「社会主義をめざす新しい探求が開始された国ぐに」ということです。

 第二は、“社会主義をめざす国ぐに”が資本主義国との対比で試されるということです。

 志位氏は、「社会主義日本への出発の条件は、中国などとは異なっている」と二つのことをのべました。

 第一は、巨大な生産力の水準を引き継ぐため、中国のような経済の急成長と社会的矛盾の拡大という現象は決して起こらないということです。

 第二は、自由と民主主義、政治体制の条件の違いです。「日本のように憲法で国民主権、基本的人権がうたわれ、議会制民主主義が存在する社会を土台にするならば、未来社会においてそれが全面的に継承され、豊かに花開くことは、歴史の必然だ」と強調しました。

 最後に、志位氏は、「強く大きな日本共産党をつくることこそ、統一戦線をつくる決定的な力となる。人口の82%をしめる労働者階級を統一戦線に結集するためには、労働組合運動の分野での努力が必要です。同時に、全国どこの職場でも党組織をつくり党員を増やし、その党組織のネットワークが、労働者全体の連帯のネットワークになっていく取り組みをすすめよう」と力を込めました。日本共産党が国政における比重を高めれば、政党間でも統一戦線への新たな条件を開くことになるという展望も語り、「今日を機会に入党していただき、国民的共同をつくる仕事をご一緒にやっていきましょう」と心をこめて訴えました。