志位和夫 日本共産党

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主な活動

2014年9月30日(火)

歴史的岐路に立つ情勢 安倍「亡国政治」に大攻勢を

国会議員団総会 志位委員長あいさつ

臨時国会が開会


 第187臨時国会が29日、開会しました。会期は11月30日までの63日間。安倍内閣が集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を強行した後、初めて開かれる国会です。同日、安倍政権の暴走を止めようと、大勢の市民が集まり、院内外で国会包囲行動と集会が行われました。日本共産党は国会議員団総会を開き、志位和夫委員長が、歴史的岐路に立ったなかで開かれる国会、安倍政権の「亡国の政治」に対し、大攻勢をかけようとあいさつしました。衆参両院本会議で安倍晋三首相による所信表明演説が行われました。志位委員長のあいさつ


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(写真)議員団総会であいさつする志位和夫委員長=29日、衆院第1議員会館

 志位委員長は冒頭、「この臨時国会は、日本が戦争か平和かをめぐって、戦後最大の歴史的岐路を迎えるなかで開かれました」とのべ、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」に強く抗議し、撤回を求めて国民とともにたたかう決意を表明しました。

 どうやって安倍政権の暴走をくい止め、日本政治の平和的・民主的転換をかちとるか。志位委員長はつぎの3点にわたって情勢を大局的にとらえることを強調しました。

 第一は、安倍政権の暴走の一歩一歩が国民との矛盾を広げ、自らの墓穴を掘っているということです。

 どの世論調査も5~6割が反対する集団的自衛権行使容認、増税不況で経済が悪循環に入るもとでの消費税10%増税、原発再稼働路線に痛打を与えた司法判決、沖縄県民の怒りの火に油を注ぐ新基地建設押し付け―。

 志位委員長は、矛盾の一つひとつを示し、「追いつめられているのは安倍政権の側です。『亡国の政治』に大攻勢をかけるべき歴史的情勢に立っています」とズバリ指摘。あらゆる分野の一致点に基づく共闘―「一点共闘」を広げに広げ安倍政権打倒の国民的大運動に大合流させようと呼びかけました。

 第二は、安倍政権の矛盾と行き詰まりの根底に自民党政治そのものの深刻な危機が横たわっていることです。「二つの異常」―「米国いいなり政治の異常」「極端な大企業中心政治の異常」を特質とする自民党政治そのものが崩壊的危機に陥っていることを、党綱領の視野にたってつかむことです。

 志位委員長は、国民の暮らしに目もくれずひたすら大企業を応援する点でも、世界とアジアの平和のための外交戦略をまったく描けない点でも、もはや自民党政治は日本の経済と外交のかじを取る資格も能力もない、と批判しました。

 「古い自民党型政治の継続か、『国民が主人公』の新しい日本への政治の抜本的転換か、より根本的には、日本の政治はこの点でも歴史的岐路に立っています。情勢の特徴を大きくとらえ、大奮闘しよう」と訴えました。

 第三は、この歴史の岐路に際して安倍政権の「亡国の政治」への批判と怒り、行き詰まった自民党政治を根本から転換する変革の願いを託せる政党が、日本共産党だけになっていることです。

 この点に関わって志位委員長は、党の直近の二つの取り組み―(1)アジア政党国際会議(18~20日)での活動、(2)歴史を偽造する「河野談話」攻撃に根本的な反撃をくわえた「赤旗」論文(27日付)―の意義を強調しました。

 今国会でも「対決」「対案」「共同」の政治姿勢を堅持し、「歴史的岐路に立つ日本において、『変革者の党』の真価を発揮して大奮闘しよう」と呼びかけました。