志位和夫 日本共産党

力をあわせて一緒に政治を変えましょう

党の会議での報告

2014年11月27日(木)

第2回中央委員会総会

志位委員長の結語


 第2回中央委員会総会(25日)で志位和夫委員長がおこなった討論の結語は次のとおりです。


 幹部会を代表して討論の結語をおこないます。

 短時間の討論でしたが、躍進への決意あふれる討論となったと思います。

 全国で幹部会報告を視聴したのは、党内通信とインターネット中継をあわせて約2万人となりました。感想が続々と寄せられていますが、幹部会報告の一つひとつの提起と強調点が積極的に受け止められ、何としても党躍進を勝ち取るという心を込めた決意が、たくさん語られております。

やるべきことをやり抜く手だてを打ちきってこそ、チャンスが現実のものになる

写真

(写真)結語を述べる志位和夫委員長=25日、党本部

 結語では、2点ほど強調したいと思います。

 第一に、多くの発言で情勢の激変ということが語られました。日本共産党にたいして、多くの人々から注目、関心、期待が寄せられ、大きな変化が国民のなかで起こっている、このことがたくさん語られました。日本共産党躍進のチャンスが存在することは疑いないということは、討論を通じても明瞭になったと思います。

 私は、この総選挙について、これまでの総選挙の流れで考えてみたいと思います。この間で言いますと、1996年の総選挙で日本共産党は26議席に大きく躍進しましたが、その後の5回の総選挙というのは、なかなか難しいたたかいが続きました。

 2000年の総選挙は、終盤になって反共謀略ビラが大量にまかれて、残念な後退となりました。2003年の総選挙は、財界主導で、「自民か、民主か」という「二大政党による政権選択」論が荒れ狂い、わが党は、さらに後退を余儀なくされました。2005年の総選挙は、小泉首相が「郵政解散」に打って出るという選挙になりました。「郵政民営化が是か非か」という偽りの争点がおしつけられ、この選挙も逆風とのたたかいとなりました。2009年の総選挙は、自民党政治への怒りが爆発して政権交代という流れが起こる。そういう流れのなかで日本共産党は「建設的野党」という立場を打ち出して、なんとか陣地を確保したというたたかいでした。2012年の総選挙は、「二大政党づくり」がついに破たんした選挙となりましたが、「第三極」という偽りの流れがつくりだされて、私たちは、難しいたたかいを強いられる選挙となりました。

 今度の総選挙はどうでしょう。私たちが、党大会決定で打ち出し、7月の党創立記念講演、11月の「赤旗まつり」での記念演説などで発展させ、一貫して訴えてきた問題が、そのまま争点になっています。政党間の構図をみても、こんなにたたかいやすい選挙はない。このことは、過去の選挙との比較でも明瞭だと思います。まぎれもなく躍進のチャンスは存在します。

 ただ私が強調したいのは、ここから先であります。躍進のチャンスが存在するときに、私たち指導的役割にある立場のものが、どういう心構えでがんばらなければいけないか。私は、二つの点が必要だと思います。

 一つは、そうした情勢の激変、躍進のチャンスが広がっていることを、みんなに伝えて、みんなが元気いっぱい、生きいきと選挙に立ち上がれるようにしていく政治指導を闊達(かったつ)におこなっていくことが重要であることは、いうまでもありません。国民のなかで前向きの変化が起こっている。訴えれば訴えるほど支持は広がる。チャンスの情勢だということを、生きた事実で語って、みんなに立ち上がってもらう。これが大事です。

 同時に、もう一つ大事なことがあります。それは、やるべきことが、やるべき期日までにやられているか。つねにこのことを基準にして、活動の到達点をリアルに見て、やりぬくための具体的手だてを日々打っていく。どんなに困難があっても、そのことに責任を持ちきる。これをやりぬいて、はじめてチャンスは現実のものになります。どういう情勢のもとでも、日本共産党にとって、「風頼み」の勝利というのは絶対にありません。自力で風を起こして勝つしかありません。このことを一瞬たりとも忘れてはなりません。

 その点では、現瞬間の党の取り組みの到達点を率直に言いますと、政治宣伝ではずいぶん打って出始めていますが、組織活動はこれからなのです。急な選挙とはいえ、対話と支持拡大はきわめて遅れています。この遅れを、まず公示までの6日間で、何としても変えなければなりません。ここで局面を打開し、飛躍がかちとれなければ、勝利に手が届かずに終わってしまう、チャンスをものにできずに終わってしまう危険も存在します。躍進のチャンスが存在するときに、それを逃してなるものか。どうしても対話と支持拡大の大飛躍をただちにつくりださなければなりません。

 まず公示までを区切って、その時までに、やるべき宣伝・組織活動をかけ値なしにやりぬきましょう。何としても、そういう躍進の流れをつくりあげて、選挙本番のたたかいに突入し、さらに活動の飛躍をつくりだしていくということを、みんなの力でやり抜こうではないかということを、心から訴えたいと思います。(大きな拍手)

歴史的総選挙に、すべての党員と後援会員が立ち上がろう

 第二は、この総選挙を、すべての党員と後援会員が立ち上がるたたかいにしていこうということであります。

 討論では、障害をもっている方が、「私も今度の選挙には参加したい」といって、立ち上がっている経験が報告されました。後援会員に働きかけてみたら、働きかけがなくてもすでに党支持の拡大のために動いてくれていた、という経験も報告されました。

 多くの党員のみなさん、後援会員のみなさんが、今度の総選挙は、日本の命運がかかった選挙だ、いてもたってもいられない、このたたかいに参加せずにはいられない、という気持ちになっているのではないでしょうか。

 今日の討論でも報告されましたが、安倍首相の言動を見ると、これまで自民党を支持してきた人からも、「怖い」、「辞めさせてくれ」という声が起こるわけです。こんな政治を許していいのか、日本の未来を危うくする政治は止めなければならない。そういう気持ちが、広く起こっています。そして日本共産党にとっては、躍進のチャンスが生まれてきた選挙です。そうした歴史的選挙にさいして、いてもたってもいられない、じっとしていられない、多くの党員や後援会員がそうした強い思いを持っていることが、今日の討論を通じても明瞭になったのではないでしょうか。ですからここは、ほんとうにすべての党員、すべての後援会員に働きかけて、みんなが立ち上がってこの歴史的選挙をともにたたかう。そういうたたかいにしていこうではありませんか。

 これまでも「すべての党員、後援会員が立ち上がって勝てない選挙はない」と言ってきましたけれども、これはいつも変わらない鉄則です。この鉄則をかけ値なしに実行して、みんなが立ち上がって、この歴史的選挙で何としても躍進をつかもうではないかということを訴えたいと思います。(大きな拍手)

 これで終わります。短時間でしたが、いい意思統一ができたと思います。立派な結果を、18日後には必ず出しましょう。がんばりぬきましょう。私たちも先頭に立ってがんばります。(長く続く大きな拍手)