志位和夫 日本共産党

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2016年5月20日(金)

野党共闘の前進ふまえ4項目で合意

来年4月からの消費税10%反対で一致 4野党党首が会談

衆院選協力 具体化を加速


 日本共産党の志位和夫委員長、民進党の岡田克也代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の小沢一郎共同代表の4野党党首は19日、国会内で会談し、野党共闘のさらなる前進に向けて4項目で合意しました。志位氏は会談後の記者会見で、「この間の野党共闘の前進を踏まえ、それをさらに一歩進める大変重要な党首会談になった」として、「今日の合意も生かして、参院選挙に勝ち、ダブル選挙になったときは衆参ともに勝つために全力をあげたい」と述べました。


写真

(写真)4野党党首会談。(左から3人目から右へ)生活・小沢代表、民進・岡田代表、共産・志位委員長、社民・吉田党首=19日、国会内

 会談では、5野党党首会談(2月19日)の合意に基づいて野党共闘がさまざまな場面で前進してきたことを踏まえて、4点を確認しました。(別項)

 志位氏は記者会見で、「非常に重要な国政上の焦点となっている消費税の問題で、来年4月からの10%への引き上げに反対するという一点で野党4党の足並みがそろった。この点を政治的にきちんと確認したことは大きな意義がある」と指摘。「その他の共通政策について一致点をさらに積み上げ、野党共闘の中身を豊かにしていくことが確認されたことも非常に重要だ」として、経済、憲法、環太平洋連携協定(TPP)、沖縄米軍基地問題、原発などについても、今後の協議の中でできるだけ一致点を積み重ねていく意思を表明しました。

 また、参院1人区はこれまで実務者レベルも含め29選挙区で野党統一候補擁立が実現したことをあげ、「大変重要な到達だ。4野党が結束してたたかいぬき、結果をだしたい」と強調。衆院選については「衆参ダブル選挙の可能性に備えて、協力の具体化を加速することを党首でも確認した」として、速やかに体制を整える構えを示しました。

 安倍内閣に対する不信任決議案については、2月の野党党首会談で「安倍政権打倒を目指す」ことを確認していることをあげ、「参院選挙に向けて4野党の意思を提起することは大きな意義がある」と強調。「(会談では)憲法違反の安保法制=戦争法を強行し、立憲主義、民主主義、平和主義を破壊した責任は極めて重いということが不信任決議案の中心的な内容になると思うと発言した」と述べました。

党首会談での確認事項

 (1)来年4月からの消費税10%への引き上げに反対する。その他の共通政策について一致点を確認し、積み重ねていく

 (2)参院1人区のすべてで野党統一候補を実現するとともに、その勝利のために全力をあげる

 (3)衆院選についてできる限りの協力をおこなうこととし、その具体化を加速する

 (4)安倍内閣不信任決議案を共同で提出することを検討していく