志位和夫 日本共産党

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2017年3月30日(木)

志位委員長がメキシコ外務副大臣と会談

「要請文と考え全く同じ」


写真

(写真)メキシコのルイスカバーニャス外務副大臣(左)と握手する志位委員長=27日、ニューヨーク(遠藤誠二撮影)

 【ニューヨーク=遠藤誠二】「核兵器禁止条約の国連会議」に参加している日本共産党の志位和夫委員長は27日、ニューヨークでメキシコのルイスカバーニャス外務副大臣と会談し、志位氏が国連に提出した「要請文」を手渡し会議成功に向け意見交換しました。

 メキシコは今回の「国連会議」開催を推進した国の一つ。ルイスカバーニャス副大臣は、「一部の国はこの条約に消極的ですが、多くの諸国が調印すれば、世界や地域の平和に寄与します。その努力の一端を担いたい」と抱負を語りました。

 志位氏が「要請文」の内容を説明すると、ルイスカバーニャス氏は、要請文の太字の部分「核保有国の参加を追求しつつ、かりに最初は核保有国の参加が得られなかったとしても、賛成する諸国の政府によって核兵器禁止条約―核兵器を禁止する法的拘束力のある協定を早期に締結すること。今回の『国連会議』で、核兵器禁止条約の早期締結にむけた国際的合意を達成すること」を自分で読みはじめ「この部分も考えは全く同じです」と答えました。

 ルイスカバーニャス氏は、メキシコは条約の草案づくりにも強く関与しており、「簡潔で目的が明確な条約を最低でも1、2年の間につくりたい」と語りました。

 志位氏が、「核兵器禁止条約の締結と世界の反核平和の世論の二つの力が合わされば、全面核兵器廃絶への道が必ず開かれると思います」と述べ、日本では「ヒバクシャ署名」が取り組まれ、170万人分以上が集まったことを紹介しました。

 ルイスカバーニャス氏は、広島を訪問し、原水爆禁止世界大会に参加した時の写真をみせ、「(市民社会の必要性は)全くその通りだと考えています。今回の会議は交渉のプロセスが開かれており、NGO、市民社会も参加しています。彼らが主張することで各国の代表にも影響を与えています」と強調しました。

 最後に志位氏が、「世界に非核地帯が広がっていますが、特に中南米カリブ海、東南アジア、この二つの地域の非核地帯は非常に大事です。『核兵器のない世界』にむかう上で、大きな力の源泉になります」と述べると、ルイスカバーニャス氏は、今年がトラテロルコ条約(中南米カリブ海核兵器禁止条約)締結50周年目にあたるとし、「その通りです。トラテロルコを全世界に広げたい」と話しました。