2023年9月27日(水)
インボイス中止の政治決断を求めよう
官邸前行動 志位委員長の訴え
25日に首相官邸前で行われたインボイス導入中止を求める官邸前アクションでの、日本共産党の志位和夫委員長の訴えを紹介します。
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こんばんは。日本共産党の志位和夫です。今日は衆議院、参議院の多くの仲間と一緒に駆け付けました。ともに頑張りましょう。(拍手)
52万をこえるオンライン署名が、世論を大きく動かしている
まず、STOP!インボイスのみなさんが52万を超えるオンラインの署名を集めた。急速に広がっている。心から敬意を申し上げたいと思います。そして心からの連帯のあいさつを送りたいと思います。(拍手)
STOP!インボイスのみなさんの頑張りは世論を大きく動かしています。『週刊ダイヤモンド』『週刊エコノミスト』、二つの週刊経済誌がそろって、「インボイス導入なら大混乱」という大特集を出しています。ほんとうにその通りですよね。(「その通り」の声)
免税事業者に「地獄の二者択一」を迫る血も涙もない政治
みなさん。私は、全国どこに行きましても、免税事業者の方々から、「地獄の二者択一」を迫られている。こういう訴えを聞きます。
取引先から、インボイス登録をするのか。それとも、消費税相当分の値引きをするのか。どっちかを選べ。こういう「二者択一」が迫られている。
あなたは免税事業者だから、消費税相当分を値引きしますよ、と告げられて泣く泣くインボイスの登録をやった。こういうお話も聞きました。
どっちを選べと言われても、選びようがないので、もう廃業するしかないというつらい選択をした。このケースも広がっているじゃないですか。(「ひどい」の声)
しかもインボイス導入で一番苦しむのは、所得の少ない方々です。財務省の試算でも、年間利益154万円の免税事業者が課税事業者になったら、15万円もの増税です。1カ月分以上の利益がとんでしまう。そんな大増税を、この物価高騰のもとで迫るなんて、血も涙もない政治なんじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)
私は、総理に訴えたい。今からでもインボイス中止の政治決断を行え。これを求めていこうじゃないですか。(拍手)
インボイス固執の理由――消費税大増税へのレールを敷くこと
みなさん。それにしてもなぜこれだけの反対の声があるのに、岸田総理はその声を聞こうとしないのか。
その理由はズバリ、消費税大増税のレールを敷く。ここに(インボイス導入の)狙いがあるからです。
実際、この間、財界から次々に消費税増税の発言出ているじゃないですか。12日、経団連は「少子化対策の財源のため」と言って、「消費税増税も選択肢」だという提言を出した。19日、経団連の十倉会長は、「消費税増税から逃げちゃいけない」と言った。とんでもない話じゃないですか。財界は、法人税の増税から逃げに逃げておいて、国民に「消費税の増税から逃げるな」と説教をたれる。こんな姿勢は許すわけにはまいりません。(「そうだ」の声、拍手)
消費税を15%、20%に上げようとすれば、何段階もの複数税率が必要になる。だから今のうちにインボイスを導入して、レールを敷いてしまおうという魂胆ですよ。
ですからみなさん、この問題は、小規模事業者やフリーランスなどのみなさんにとっての死活問題というだけじゃない。全国民の問題だということを訴えたい。
「ストップインボイス。ストップ大増税」、この声を上げようではありませんか。(拍手)
今やるべきはインボイスでなく、消費税減税
そしてみなさん。今やるべきは、インボイスじゃない。消費税の5%への減税です。消費税を減税すれば、複数税率もなくなります。インボイスも必要なくなる。これこそ力を合わせてやるべきことではないでしょうか。
そのためにみなさんと力を合わせ、他の野党のみなさんとも、野党共闘をしっかり組んで頑張り抜くことをお誓い申し上げまして、訴えとします。みなさんともに頑張りましょう。(拍手)